「精神障がいのある方々の理解と接し方」の学習会

精神障がいのある方の理解を深め、災害や緊急時にどのように接したらよいかを考える場とする、学習会を以下の日時に行い、SL16名が参加しました(報告者/福祉部会長 葉木SL)。

平成27年7月26日(日)10時20分~11時50分

場所:千代田プラットフォームスクエア 401会議室

講師:NPO法人 精神保健を考える会 まいんどくらぶ 事務局長 林洋子氏

内容:

1.日本の精神病関係の法律は、明治33年(1900年)の精神病者監護法の制定が始まりで、以降紆余曲折して、精神病院法⇒精神衛生法⇒精神保健法⇒精神保健福祉法⇒障害者自立支援法⇒障害者総合支援法と替わってきて現在に至る。

2.地域の偏見と差別が根強い。

3.2013年度から、精神疾患が5大疾病と認知され、医療計画を各自治体策策定することになった。

5大疾病とは、がん(約152万人)、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病(約237万人)、精神疾患(約323万人)。年間3万人の自殺者には、精神を病んでいた人もいる。(注)( )内は平成8年の調査結果。

4.中学・高校・社会人になってからの発病例、家族の状況事例紹介

5.今、地震があったら(SLの方は、この節を理解して下さい)

<避難所だったら>

・見知った人がいない環境では、自分が困っていることをなかなか言い出せない。

・環境が変わり、夜間は眠れなくなり、病状が悪化し人が気になる。そのうち、周りの人が自分のことを悪く言っているように感じる。

・薬が手に入らないと、余計に不安が強くなり、怖くなり、目つきが鋭く、怖い顔つきになって人を見るが自分では気が付かない。

・病気だとわかってしまうのではないかと気になる。家族も隠してしまう。

・自分のことで精一杯になり、他の人のことを考える余裕がない。挨拶などする余裕がなく、どちらかというと寡黙になる。

<こんな接し方をしてくれるとうれしい>

・何か困っていることがありますか? 気になることがありますかと優

 しい声掛けをしてくれる。

・他の人と平等に接してくれる。おにぎりを他の人と同じにちゃんとくれる。

・保健師さんやケースワーカーさん、作業所の職員、知っているボランティアさんなど、病気のことを理解してくれる人が傍らにいると安心。

・身体は、普通に丈夫そうに見えるが、薬の副作用もあり、疲れやすく、ボーっとして動作がゆっくりになっていることがある。「手伝ってください」と言われて、NOと言えず、つい無理をしていろいろやってしまい、疲れのコントロールができなくなり、うまく進まないことがある。むしろ、気付いてくれ、手伝ってくれたらありがたい。

・いろいろな不安の材料を取り込みやすくなり、更に眠れなくなり、イライラしてしまう。そんなとき、話しを聴いてくれ、大丈夫だよと行ってくれると安心する。

・慌ててしまい、人とのコミュニケーションがうまくとれず、情報の取得がなかなか出来ないとき、知らせてくれる人がいるとありがたい。

 

6.引きこもりは、家族でも、どういう時点で、どうしたらよいかわからない。第三者に係わってもらった方が良い。

7.避難所に来たときの対応は?

・自分は精神障がい者という札をぶら下げるのはイヤという人もいる。

・周囲の1人がうまく対応できれば、他の人もマネることができるので、最初の対応者をどのように発掘するかである。

 

<感想>

・精神障がいの方は、自発的に近所に話していないのが実態である。

・病状が精神障がい者個別に異なるので、健常者が手を差し伸べようとしても非常に難しい。さらに、一見、健常者と同じ振る舞いをする場合もあるので、精神障がい者という認識をすることが健常者には難しい場合がある。

・精神障がい者の家族や、当人を理解している人と一緒に避難所に来ないと、避難所での対応が難しい。

・自分は視覚障がい者ですという札をぶら下げる方式を、精神障がい者にお願いするには、抵抗感がある。